生真面目であるという自覚はないが、変なところで変に生真面目になりすぎる性分が、時として裏目に出ているようだ。

例えば、ハンドアウト作成でも、「先行研究の検討」という節を必ず設け、そこに関連する先行研究を全部放り込まねばならないとどこかで頑なに思い込んでいたり。しかし、少し考えれば分かることだが、この手法だと、二つ以上の事柄を、段階を踏んで主張したい場合に非常に理解効率の悪い代物ができてしまう。

例えばAという主張をし、それを踏まえてさらにBという主張をしたい場合、常識的に考えて、


①Aに関連する研究を批判的に検討→Aを主張

②Bに関連する研究を批判的に検討→Bを主張


というステップを踏むべきところを、「先行研究」節に固執すると


①Aに関連する研究→Bに関する研究

②主張A→主張B

となり、聞き手にA→Bという思考の流れを二回辿らせることになってしまう。二度手間というやつだ。
余程スマートに話を持っていける技術がない限り、これで上手く話を理解してもらうのは困難だろう。

苦手を克服するため、今後こういう教訓を得たら、こまめに書き留めておこうと思った。