エピソード4より:


不倫相手の女性(=学生時代のアリー)に別れ話をしている男のセリフ。
"You're the person I've always dreamed of. All my life."と言ったあと。


日本語だと「出会うのが遅すぎた」みたいに言いそうなところを(あるいは特に何も言わなさそうなところを)


"I just didn't wait long enough."


と言っていた。
なるほど・・・さすがは「する」言語。と思って日本語字幕を見てみると、


"All my life."「君に出会うのを―」、

"i just didn't wait long enough."「私は待てなかったんだ」


となっていた。なるほど。うまい。ズレを最低限に抑えつつ、必要な情報をきちんと盛り込んでいる。文字通りに対訳をつけていたらどうしてもラストの一文が、日本語としては不自然になってしまう。かといって「出会うのが遅すぎた」では、あまりにオリジナルとの乖離がある。というわけで情報を補うという方法に落ち着いたのだろう。