学会二日目。

天才言語学者Leonard Talmy氏を生で見てトークを聞けたのはとても良かった(大御所〜!という感じのトークでしたが・・・!)
しかし、Closed ClassのNeutralityの話には、何度聞いても(読んでも)感銘を受ける。まさに天才的発想だと思う。「天才」というのは、当たり前のことが実は当たり前なんかじゃないと人より遥かに容易に気づいてしまう人たちのための言葉でもある。

Moderatorの先生も言っていたが、Talmy氏が20年以上前に指摘した数々の問題が、殆ど全てと言ってもいいくらいに昨今の意味研究の重要テーマになっている。これは裏を返せば、Talmyが乗り越えられる日はいつやってくるかという別の興味もかきたてる事実だ(しかし、目下そのような気配は全くないですが)。

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翻って、研究発表の方は、すさまじい代物もあった。
発表する上でのマナーというか、暗黙の了解になっているレベルのことで躓いているのでは・・・?と思えてしまうものさえ。(これ以上は書きませんが。えらそうなことを言える立場でもないので)

しかし、そういった発表を見聞きしているうち、自分のことも省みることもできた。
今の自分に足りないもの、今の自分が真っ先にすべきこと。あるいは、今の自分が絶対にしてはならないこと、等など。


・・・というわけで(?)これまで書いたもの等を読み直したり、マイナー修正したりした。
(「Musique et Parole」のresearchのページにUPしています)

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もうひとつ、特筆すべきは、交友関係が広がったこと。有名な先生と少しお話ができたのももちろんだけれど、同世代の知り合いや友達が増えたのは本当に大きい。
少し研究テーマが重なっているNさんも、しつこく頼んでいたらようやく博士論文を送ることを承諾してくれたし。