キースジャレットの『パリ・コンサート』を購入。
うーん・・・評価するのが難しい。


すばらしいピアニズムが打ち出されているのは間違いない。
しかし、、、『ウィーン』や『ケルン』などのような圧倒的なほとばしるエネルギーは、ない。


というか、バッハだ。誰が何と言おうと、出だしの数分間は完全にバッハ。
バッハに食われている。これは個人的な意見だが、「バッハ的な音楽」というものは存在しない。
全ての音楽は「バッハ」か「非バッハ」に二分される。サカモトの『Libera me』というのも、物凄い傑作だとは思うが、「バッハ」だ。そしてこの『パリ・コンサート』の出だしも「バッハ」なのだ。要するに。


いや、それはそれで良いのだが・・・
個人的に、キースジャレットのソロ即興には天馬空を行くような独創性を期待してしまっているものだから、ちょっと残念な気分だ。