大学に行って、あのMatt Shibataniの弟子であり、いまや共同研究者でもあるC氏の部屋を訪れる。すぐそこにいらっしゃるのに、部屋にお邪魔したのは初めてだった。先日の研究会で僕の話を聞き、参考になると思われる私が書いた論文をあげるよ、と言っていただいたので、頂戴しに参上したというわけだ。
論文をいただき、お茶をご馳走になりながら、C氏の言語研究への考え方等を指南していただいた。その内容は、(どれくらい僕が受け入れられると感じたかはさておき)きわめて刺激的だった。「間違いを恐れて無難な橋ばかりをお利口に渡っていても、誰も気にもとめないよ。もっと思い切ってジャンプしなさい」というメッセージを僕は勝手に読み取った(多分、本人にそんなつもりはあまりなかったと思うけど笑)
結論から言って、頂いた論文は非常に参考になった。やはり人には話さないといけないと思った。自分一人だけで全部できてしまう人間なんてそうそういるものではない。殻に籠もっていても何の得もしない。

法研究に対する基本姿勢の類型として、まず①理論派②事実派があり、それぞれにA「広域派」とB「一点集中派」があると思う。C氏は間違いなく②−Aの組み合わせだ。僕は、当初①−Bだったのが、②−Bにシフトし、ほんの少しだけ②−Aにも憧れを持っているという状態。しかし、いずれは①に戻ってゆきたいというのも本音。悩める年頃だ(笑)