というわけで、あまり進まなかったが、Goldberg(2006)(←先日2005と書いていたのは間違いです…)は、今日でようやくほぼ一通り読み終えた。個人的には、Part3が一番面白く、ついでPart2, Par1というところ。Part3の何が面白いって、formalisticに分析されてきた現象に対し、とことんまでfunctionalな(より優れた)分析をしてやろうという意気込みがひしひしと伝わってくるからだ。しかし、Part3の8章で扱うSAI constructionは、これまで素朴にイメージされがちだった「構文」と随分性質が異なっているように思う。この種のconstructionが、例えば典型的な項構造構文とどのようにinteractするのか(あるいはinteractしないのか)がより明確になってゆくと、構文主義的研究は飛躍的に進歩するに違いない。(と、勝手なことをのたまふ院生の分際)