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例の哲学の研究生、Ryleは少々ハードルが高すぎたようなので、少し前からこれにスイッチしている。どうやらRyleよりは読みやすいようだ。
Mind: A Brief Introduction (Fundamentals of Philosophy)
- 作者: John R. Searle
- 出版社/メーカー: Oxford Univ Pr
- 発売日: 2005/07/28
- メディア: ペーパーバック
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- 作者: ジョン・R.サール,John R. Searle,山本貴光,吉川浩満
- 出版社/メーカー: 朝日出版社
- 発売日: 2006/03/01
- メディア: 単行本
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もちろん、彼女には訳本は与えていないが、こちらは訳本と照らし合わせながら原文を吟味し、指導に役立てている。
それにしても―まあ、翻訳なんてどういうものを見てもそうなのかもしれないけれど―「ここの訳はちょっと違うような気がする・・・」と思わされる箇所がちらほらとある。原文にない言葉を補っているぐらいならわかるのあだが、あまりに穿ち過ぎているものはちょっとどうかと思ってしまう(例えば、I want all of this to sound rather innocent, even boring.という原文に対する「こうした考察は退屈かもしれない。しかし悪気のないことはわかっていただきたい」という訳にはちょっと首を捻ってしまう。意訳だとしても、著者はそういうトーンで語っているだろうか?)。
こういうのはある水準を超えたらあとは純粋に好みの問題なのかもしれないけれども。