村上春樹「鏡」より

というわけで、僕は幽霊なんて見なかった。僕が見たのは―ただの僕自身さ。でも僕はあの夜味わった恐怖だけはいまだに忘れることができないでいる。そしていつもこう思うんだ。人間にとって、自分自身以上に怖いものがこの世にあるだろうかってね。君たちはそう思わないか?

はじめての文学 村上春樹

はじめての文学 村上春樹

「沈黙」は確かに名作。「踊る小人」は高1年ぐらいの時に初めて読んで最強に薄気味悪いと思った記憶があったが、今読んでもやはり最強に薄気味悪かった。