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・細かいことが気になる。自分でも驚くほどマニアックでマイナーな語法研究的ネタ(というか問題意識)は既に3つもあるのだが、いかんせんあまりにもマニアックでマイナーであるのがいかんともし難いところだ。
・Croft (in press)読了。communal groundとか、coordination problemとか、ちょっと分かりづらい概念が出てきたからもうちょっと勉強する必要があるが、ひとつおもしろかったのは、同一状況のverbalizationの仕方にvariationが生じることがgrammaticalizationを引き起こす(意味のspecificな語彙と使う場合とlightな語彙を使う場合が混在するから)という考え方。これがどれくらい正しいのかはともかく、検証する価値は十分にあるアイデアのような気がした。とてつもなく頭の良い人にのみ与えられた特権的仕事とは分かりつつも、自分もこんなことが考えられたら格好いいなと思った。この論文により、H. H. ClarkとChafeのことがとても気になり始めた。H. H. Clarkは昨夏に講演を聴いてから別格の天才だと思っていたけれど、その認識を新たにした。
というわけで、購入。
- 作者: Herbert H. Clark
- 出版社/メーカー: Cambridge University Press
- 発売日: 1996/05/16
- メディア: ペーパーバック
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