・「今夜、君の声が聞きたい」と「缶ビール」は同じカテゴリーに入ると思った。聴きたくなる条件が似通っている。


・S.ライヒは実に実に素晴らしいのだが、聞いているとエネルギーを持っていかれたような感じになって仕事にならない。90年代までの坂本龍一の音楽さながら(あるいはそれ以上に)ぜんぜんBGMに適さない音楽である。ゆえに自粛を強いられている。CD購入はGW辺りまで持ち越すことにした方がよさそうな気がする。


・上で何気なく書いたが、これは坂本龍一の非マニアにとってもなかなか聞こえのいいカテゴライズの仕方だと思った。「20世紀のサカモト氏の音楽はBGMにはとうていできないが、21世紀のそれはBGMにも大変適しています。」
たとえば、同じ映画のサントラでも「The Sheltering Sky」(1990)とこの前出た「SILK」(2007)を聴き比べたらよく分かる。作品世界が違う、という次元に留まる問題ではない。明らかに「やさしく」なっている。