長い長い連休、二日目。某研究会に行った。K先生は相変わらずありえないくらいにお元気だった。


「あなた、最近はどうしよる?」

これがかつての教え子で、まだ学生をしているメンバーにかけるお決まりの言葉だ。
今回はこの問いに勢いよく答えられるだけの事がいろいろあって、少し嬉しかった。

最後に、

「よく頑張っていると思いますよ。その調子でどんどん行って下さい」

という風に激励をいただいた(あの独特の口調で)。
これがK先生の魔法である。
この言葉を聞くと、院生はどういうわけか頗る前向きになって、兎に角頑張ろうという気になってしまう。

K先生が我が研究室を去られて久しいが、その切れ味はまったく変わらない。
僕の場合、研究会に出席する理由の半分はKマジックの恩恵を受けるためであると言っても言い過ぎではない。