このほど、二つの本を読み終えた。

Improbable (Adam Fawer)
「脳」整理法茂木健一郎

Improbableを読んでいる最中に「脳」整理法を読み始めたのだが、何の偶然か、この二つの本、テーマがかなり似通っていた。一方は小説で一方は教養書なのだけれど、書(描)かれている内容は類比的だと思った。

ものすごく大雑把に言えば、どちらの本にも「個人の主観に直結した生々しくリアルな経験知」と、「「神の視点」から客観的に俯瞰することで得られる知」との対立構造が通奏低音のように鳴り響いている。この二つの視点は認知言語学的に言っても興味深いものだ。あと、「行動しなくては、何も生まれない」という、訓戒めいたメッセージも共通していて驚いた。

ともあれ、読んでよかった。

(ちなみに、Adam Fawerは相当なインテリであるとみた)