一日在宅。外はびゅうびゅうと風が吹き続けていた。たまりに溜まった語学テキストを一気に片付ける。いつもながら、杉田敏先生と松下クリスさんのコンビは絶妙だ。レッスン最終回の二人の会話が一番ためになる。杉田先生の英語は、なんというか、紳士的な感じがするし、(適当な表現かどうかわからないが)「日本人の良さが出ている英語」という感じもする。
最近になって思うことだが、ネイティヴスピーカーでない外国語教師は、言語行動全般が変にネイティヴに似すぎていない方が、その言語を学ぶ気が起こる。これは僕個人の勝手な好みなのかもしれないけれど、日本語話者(しかも日本人)でありながら、英語をしゃべらせた途端にいきなり「アメリカ人」になってしまう人は、日本人学習者相手の英語教師には不向きだと思う。同じ日本人なのに、言葉も行動も何もかも外国人だと、(なまじ日本人なだけに逆説的に)余計に距離を感じてしまうような気がする。しかしだからと言って、何もかも「日本人」で、単に言葉が英語になっているだけ、というのも当然ダメなんだが。その調節は難しいところ。(これは結構考えごたえのある問題なので、またそのうち改めて書きます)