音楽には、癒しの効果があるとか言ったりするけれど、癒しに限らず、それを聴いていると必ず特定の心象風景を喚起し、その時の気分さえ大きく左右するような音楽が確かにある。例えば、
Merry Christmas Mr. Lawrence(どのアレンジでも・坂本龍一の演奏限定) → 雪が降りしきる冬の夜・前向き
・Angel's Eyes(歌:小野リサ) → 夏の静かな浜辺・寛容
・(バッハの)シャコンヌ・ピアノ編曲版(演奏:高橋悠治) → 巨大な神殿・やる気増幅
・So far away(キャロル・キング) → アメリカのカントリーロード・青春時代の切なさ
・人と時と風の中へ(S.E.N.S) → 白い空の海辺・人生の肯定
・Acceptance-Little Buddhaのテーマ(坂本龍一) → 夜明け・悲哀の中の確かな救い

という感じで。たとえば最後に挙げたLittle Buddhaの曲は、徹夜したときの夜明けにカーテンを開けて聴くのが習慣になっている(これは、留保抜きで本当に素敵ですよ)。ちょっと情緒的すぎるかなと思わないでもないけれど(笑)、折角聴くんなら、とことんまで感じ入って聴かなきゃ損、とか思ってしまう。
・・・などと、感受性にまで強い意志性を持ち込む自分にちょっと閉口(爆)

ともあれ、僕はこれまで音楽によって何度となく救われてきたし、これからも音楽抜きでは自分の人生は語りえないだろうと思う。