・難易表現を扱った日本語の論文を二本ほど。読めば読むほどこんがらがってくる。
・例のごとく、明日の授業の予習で有名なN.W.氏の時制論を読んでいて、言語現象の過不足ない説明というものについて考えさせられる。個人的な印象では、氏の説明は、事実のありのままの記述に限りなく近いため境界が見えにくい場合がある。独立した原理で言語の意味という現象を扱うのはかなり難しい。気をつけていないと、言語現象(主にはカテゴリー化)を動機付けるある認知的傾向が、他ならぬその言語現象を証拠に語られるものになってしまう。(少なくとも、僕は最近までこのcircularityにはまっていた・・・)