・実に6年ぶりの一人暮らし。当り前のことだが、誰も何もやってくれない。洗濯も料理も掃除も全部自分でし、まめに買い物をし、一日の終わりにはその日の出費をまとめて記録する。明らかに学生の頃の「なんとなく一人暮らし」とは違う趣きがある。30前にして「自活」とでも呼べそうな暮らしを始めたのであった。

・それはそうと、ここ数日いろいろな局面で学生に間違われてばかりである。J-COMの人には書類の「仕事先」欄を指さして「ここはご実家の住所で構いませんよ」と言われ、口座を作りに行った某銀行の行員には、身分証明書として差し出した職員証を見て「学生証には確かに住所が記載されてますね」と言われた。これ以外にも、明示的には言われていないだけで様々な場所で学生と見做されたのだろう。たしかに年度明けたての平日の真っ昼間に在宅していたり、私服で銀行に行っている時点でどう考えても職業人には見えないのだろう。実際、自分でも自分が職業人であるという実感がまるで無い。授業が始まったらまた変わるのだろうけれど。