・8時半起床。昨夜は決して早い時間に就寝したわけではないが、珍しく悪くない寝ざめだった。昨夜、ついにエッセイを書き始められたことと無関係ではあるまい。喉の経過は良好。異様に天気が良い。今日は日焼け止めを使った方が良さそうだ。


・オーストラリアに来た当初は、少しでも日差しがあるとビビっていて、わずかな外出時や明らかに曇りの日でも日焼け止めを塗る勢いだった。ところがかれこれ3か月も経つうちに、日々できるだけ日焼け止めを塗らない方向を模索するようになっている。季節的に言って、むしろこれからの方が用心しないといけないのに。単にタイミングが良くなかっただけなのか、自分の現状把握力が不足しているだけなのか。


・近頃、なかなか面白いテーマに気づく。「なんでこんな面白いことをずっと見逃していたのだろう」・・・ここに来ていなければ、こう思うこともなく残りの人生を過ごしていた可能性は非常に高い。これは幸運なことなのだ。


・授業。「Valency-changing morphology」というタイトル(要するにヴォイスの話)。いろいろな言語のデータをひっぱて来て、かなりマニアックな現象まで網羅していたこともあり、個人的には楽しくて仕方がなかった。授業後、同じ教室にいた友達(学部二年)に気分よく感想を尋ねると、苦笑いと共に「Too much.」の一言。確かに学部二年でこの講義されたら自分も同じ感想だったかもしれない。Lecturerの力の入りよう(あるいは匙加減のなさ)に改めて恐れ入った。しかし、そのくせ課題のEssayは1500語しかなかったりする。ちょっと不思議だ。あの授業をしているなら、僕なら3000語ぐらいは書かせるているに違いない。


・その授業後、ふと思い立ってShibatani(1973)(日本語のcausative)を今頃読んだ。言語研究の基本は観察から、ということを思い知らされた。数ヶ所データの判断で「?」となったことを差し引いても、今まで読んだ中で五指に入る論文。個人的にこういう超・地道&堅実なスタイルが好きなのかもしれない。それに比べて一昨日話題になったShibatani(2006)はちょっと話が大きすぎて・・・身構えてしまう。だからと言って決して避けては通れないのだけれど。(最近入手したC先生(Shibataniの弟子)の論文(のドラフト)でも、当然のように参照されてるし)