駅前のTSUTAYAで『The Sheltering Sky』(Amazon)を偶然見つけ、迷わずレンタルした。


この映画のテーマ曲はRyuichi Sakamotoの全作品の中でも五指に入ると言いたいぐらい大のお気に入りで、もう数え切れないぐらい聴いてきたが、映画は一度も観たことがなかった(『The Last Emperor』は3回見たのだが)。


いろんな意味で、「強烈」な映画だった。筆舌に尽くしがたいとはこのこと。
兎に角、風景の美しさ、カメラワークに魅せられる。映画は映像芸術だという当たり前の事実に一気に引き戻された気分だ。『気狂いピエロ』を見ていてもストーリー性ばかりを追いながら見るという愚を犯した「鈍い」僕でさえ、この映画には開眼させられた。


映像と音楽の調和も見事だ。「映像+音楽」という図式さえ忘れてしまいそうになるほどだった。サハラ砂漠にいったらあのテーマが流れてるんじゃないかと思いそうなぐらいの出来だった。


そして、ラストのナレーションにガツンと殴られるような衝撃を受けたのだった。