で、そのDVDというのが何年か前に大変話題になった(らしい)『チョコレート』(原題:Monster's ball)
今やすっかり有名人のハル・ベリーの大出世作だそうで。しかし、見終わっても「ああ、007の!」とも「ああ、キャット・ウーマンね!」とも思わなかった。まるで別人。アカデミーだと思い込んで観るから余計かもしれないが、しびれるほど見事な演技だった。(特にラストの数分間!!)

あとは、何と言っても音楽が良かった。近年の坂本龍一にも少し似た、静寂さとシンプルさが溶け合ったようなサウンド


テーマは・・・ううむ。
話の前半で一気に人が複数死んでしまうところが、妙に生々しく描かれているのに妙に非現実的(あるいは超現実的)だったのが印象的。あと、主人公の二人が愛し合うシーンの撮り方も明らかにそういう現実とは少し乖離した何かを訴えようとしているように感じられたが、一度観ただけではあまり解きほぐせなかった。


しばらく間をおいてまた観たいと思う映画だ。