今日はもう、これしかないでしょう。
感動しました。何度も見ました。フィギュアスケートって、いいかもと思いました(出た、「感化」病!)
全くの素人の目からでも、いかに彼女がベストのコンディションで、のびやかに、楽しんで演技しているかはすごくよく分かったなぁ・・・。あと、個人的には後半のステップにこの上なく魅了されました。手の使い方がいいなと。細く長いから、魅力が増幅していたようにも思われます。

オリンピックには、魔物が棲んでいるというイメージがあるけれど、スルツカヤとコーエンにとってはまさしくそういう感じだったと思う。オリンピックでは、オリンピックに愛された者だけが栄冠を手にする。おそろしく非論理的だけれど、それ以外に言いようのない、不思議な力が働いていて、荒川静香は何らかの理由でその力を味方にできたのだろう。それはひょっとしたら、「メダルそのものへの拘りの小ささ」「競技を愛する心」といったものなのかもしれない。アトランタ五輪で、ピークは過ぎていたルイスが走り幅跳びの最後の試技で奇跡的に記録を伸ばし、同大会では力を出し切れなかった世界記録保持者を押さえて金メダルを取った、というシーンを目の当たりにした時から、この「オリンピックの魔物」というアイデアは僕を支配し続けている。