研究室の同窓会だった。新助教授の就任祝いを含めて三つの祝い事があったので、さすがに出席者は多かった。
しかし、この会では、院生はどう好意的に考えても、あまり楽しい立場ではない。多くは、写真係などをしていたり、院生同士隅の方にかたまっていたりする。今回こそ、その状況は脱却したかったのだが、相変わらずの出来だった。まあ「同窓会」であることを考えると、基本的には院生時代に同じ教室で学んだ仲の人同士が交流するというのが当たり前なんだけれど。
だから、院生がずらっと並んで一人ずつ自己紹介、というのも、あまり意味を感じられず、われながら愛想のない喋り方をしてしまった。学会で発表の予定がある人はその宣伝をしていたけれど、僕はわざと言わなかった。どうも、そういう「機転・要領」を利かすのが好きではないらしい。潔癖にすぎるのだろうか?